多嚢胞性卵巣 卵管切除の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
結婚して8年ほどなりますが、生理周期がバラバラで一相性の状態が続いているそうで漢方薬で体質を変えていきたいと来店されました。
今まで2回妊娠しましたが染色体異常・子宮外妊娠の為、2回とも流産を経験されておられます。多嚢胞性卵巣、左の卵管を切除されたそうで卵管は右側だけ通っている状態です。
体は疲れやすくストレスも多い状態が続いているそうです。生理痛もあり、黒い色の出血で塊もあるということです。
35歳 女性
中国医学的には『気血両虚』、『肝鬱血瘀』の状態と考えられます。その為、体力や『血』を補っていく漢方薬、『気』の巡りをよくしていく漢方薬、『血』の巡りをよくしていく漢方薬などをおすすめしました。
1か月ほどして体の疲れもかなり良くなり、体調もいい状態が続いているそうです。2か月目には生理の出血が紅くなり、塊も無くなってきているそうです。3か月目になり、「妊娠したみたいです」という報告を受けました。
嬉しい気持が半分とまた流産するかもしれないという不安があり、まだまだ安心できません。そこで、妊娠中も飲める漢方をおすすめしました。つわりもはじまり体がだるくなる事もありましたが、安静にして頂き安定期まで来られました。
そして37週目になり、2600gの元気な男の子を出産されました。『無事に生まれて来てくれました』とお礼の電話を頂きました。S様おめでとうございます。多嚢胞性卵巣・片方の卵管の切除・2回の流産を乗り越えて無事に元気で健康な赤ちゃんが生まれて来てくれて、とてもうれしく思います。
中国医学の考え方は、流産は体力や血液・子宮力が弱ってきますと妊娠の維持ができにくく、また赤ちゃんも授かりにくくなります。その為、体力と『血』を補っていく事で体質が変わってきます。
また卵管を片方切除しても、もう片方の卵管が通っている為、自然妊娠する可能性は残されております。実際に右側の卵管だけでも自然妊娠されて無事に出産されておられます。
諦めなければ、何とかなる事もあります。
多くの方が赤ちゃんが授かりたいと悩まれていると思います。一人ひとり体質や自覚症状・生活環境が違うと思います。その為、必要となる漢方薬も一人ひとり違ってきます。色々試してうまくいかない方は是非、ご相談下さいね。
健康になりながら、さらに元気な赤ちゃんが授かるようにお手伝いをさせて頂いております。
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